「チワワが噛むので何とかしたい!」と噛み癖があり悩んでいる飼い主の方は多いのではないでしょうか?
しつけがしやすいとされるチワワです。家族として迎えるにあたり、責任を持って育てると決めて飼われたとは思いますが、実際は見た目の可愛らしさに反して想像以上に噛んできて、困っているという例も結構聞きます。
私自身もそうでした。もちろん可愛いのは変わりがありませんが、手から血が出る・穴が開きそうなくらい噛まれることにちょっと頭を抱えていました。私の家族や、来客が来た時にも怪我をさせてしまうかもしれないと常に頭にある状態だったので正直ストレスを感じていました。
しかし、チワワの性格だからと、あきらめる前にできることはあります。手に負えないくらい大変な場合はしつけ教室にチワワワを行かせるといった方法もありますが、チワワとの関係性やしつけの仕方を見直したところ噛みつくことが収まりました。
もちろん一回叱ったぐらいでは直りませんので、本気で噛んでくるチワワをしつけるには根気が要ります。今回はしつけや叱り方のコツをご紹介します。
チワワが本気で噛むその理由
ところで、どうしてチワワが噛むのか心当たりはありますか?
一緒にうなるといった行動も見られると、ただの甘噛みではなく完全に意思を持って噛みつこうとしています。言葉は使えないチワワにとって、自分を守るためや要求を伝える手段になってしまっています。
しつけをする時には理由を知ることも大切ですので、まずどうして噛むのかを探っていきましょう。
子犬の時は親や兄弟と一緒に過ごす中で、してはいけないことを学び、噛む強さなども体験しています。
しかし、早くから親や兄弟と離された場合はそれを学ぶ機会が減っているので、ルールや一緒に暮らす上での社会性は飼い主が教えなければいけません。
チワワの要求通りに甘やかしてしまうと噛むことは当たり前のことだと思ってしまいます。
- 嫌いなブラッシングをやめさせるため
- 遊んでいるおもちゃを回収させないため
ワンちゃんは言葉を話せないため、噛むことで飼い主が自分の思う通りになると覚えれば、その手段を使ってしまうという場合も多いです。
チワワは可愛い見た目ですが、警戒心が強く自分よりも大きなものに立ち向かう性格ももっています。
- 縄張りを守りたい
- ご飯を取られたくない
- 人間に何かされるのではないかと思い、安心できない
など、愛情を持って育てていたつもりでも何かきっかけがあって、飼い主に警戒心を持ってしまった場合、威嚇をして近づかないように噛むという行動を取る可能性もあります。
子犬のときから体罰など使いしつけを行うと反抗心や警戒心が高くなり攻撃的になる場合も多いです。
今まで無かったのに、急に噛むようになった場合は病気の可能性も考えて下さい。
認知症や口の中のトラブルで噛むといったケースもあるようです。
他に気になる様子が見られたら病院に連れていってみることをおすすめします。
飼い主を噛むチワワ!まずはここのしつけが大切
ただ噛むから叱ったというだけでは、チワワに分かってもらえないこともあります。
私たちも信頼してない人から強く何かを言われたことを素直に受け入れるのは、難しいのではないでしょうか?
しつけをするうえで、チワワとの関係性も非常に大切となってきますのでポイントをお伝えします。
上下関係や信頼関係を築くことを意識する
可愛がることと、甘やかすのはしつけの観点から見ると全く違ってきます。
甘やかすことでチワワが自分は偉いと思っていると、下である飼い主を思い通りにするために噛む行動に出ることもあります。
また、叱っても効果がなく逆に凶暴になってしまうこともあります。
- 飼い主を見るという、アイコンタクトはしっかりとれますか?
- チワワを呼んだらちゃんと来ますか?
- 触っても嫌がりませんか?
- しっかり遊んであげるなどして、ストレスを発散させていますか?
基本的なコミュニケーションが取れないと、噛み癖を叱っても聞く耳を持ってくれないことがあります。
また、犬には触られたくない場所があり、慣れてないままにしておくと触ると噛むこともあります。
体調を確認したいときやブラッシングのときのために慣らしていくことをおすすめします。
顎の下、耳の付け根など嫌がらないところから慣らして、嫌がりやすいとされる口周りやしっぽ、足先は徐々に触っていきましょう。
噛み癖だけに意識が向いていませんか?
待て、ふせやトイレトレーニングなどの基本的なしつけはしっかり覚えさせましょう。
こんな経験はないですか?
- チワワのタイミングでご飯やおやつをあげる・遊ぶ
- 良くないことをしてもなんでも許している
などしているとチワワは飼い主より偉いのだと思ってしまいます。
あくまで決定権は飼い主側にあるのだという態度を取ることが大切です。
叱ることがほめることより多いとチワワもストレスを感じますし、人に対して不信感をもっている場合は恐怖心が増し、人が怖い・手が怖いといったことになります。
例えば、待て・ふせなど普段の何気ないことでも、うまく出来たらほめて下さい。
甘噛みは放置しない
もし甘噛みをしているなら、噛んでいいものと悪いものがあると教えてください。チワワが大人になっても手加減して噛んでくれるわけではありません。子犬のチワワには飼い主が家のルールを教えなければいけないですが、手を噛んでも許していると噛むのは普通のことだという認識になってしまいます。
チワワとの関係が上手く築けているかは、大切なことだと思います。私は、チワワが可愛かったあまり甘やかしすぎていたと思います。ほとんど怒ったりせず、何でも許していたのでトイレなどもあまり覚えず、自分の要求をストレートに表現するようなチワワでした。
厳しい上下関係をとそこまでは意識しなくてもいいとは思いますが、ある程度メリハリのあるしつけを子犬のうちから行えば良かったな、と今は思っています。
チワワの本気噛み!その叱り方は?
では実際、本気で噛んだ時にどういう対応をしていけばいいのか?
とあなたは思いますよね。
何度言ってもやめてくれない、何度も怪我をする状態だとイライラして感情的になる気持ちも分かります。
でも、やはり叩くことはおすすめしません!!
いけないことをやめさせたいという飼い主の思いがうまく伝わらないどころか、チワワとの関係が悪化してさらに噛みつくようになる可能性もあります。
噛み癖の対応としては
- 「痛い!」「だめ!」と短い言葉で叱る
- 噛んだら無視する、部屋から出る
- ストレス発散用の噛む犬のおもちゃを与える
このあたりをまず試して欲しいです。
くどくどと怒らずチワワにとって覚えやすい短い言葉で叱ります。
手を見て、飼い主の手を噛んだ反応で興奮するようなチワワなら、高い声を出し反応する、手を大きく振るなどの余計なリアクションを取ると逆効果となってしまいます。噛まれてじっと我慢をする、のは難しいですがなるべく「逃げない・噛んでも飼い主には何も効果ない」といった態度を取ることも必要になってきます。
また、チワワにとって飼い主に構ってもらえないことは辛いことです。
- 目を合わせず無視する
- 何か訴えてきてもしばらく声をかけない
- 遊び途中なら中止をして部屋を出るなど噛んでも何もいいことはないと覚えてもらう
飼い主の手を噛むのは問題ですが、噛むこと自体は犬にとってストレス解消になるので、噛んでもいいおもちゃを与えてみることを考えてもいいと思います。
ただ、おもちゃは与えっぱなしにはしないほうがいいとされています。主張が強いワンちゃんですと、大事なおもちゃを離したくなくて噛みつくといった行動を取ることもあります。
上記の方法を試したけど、他には何か方法はないの?というあなた。
豆知識としてこんな方法もあります。
噛むとなぜか嫌なことが起こるということです。
あくまで人が音を出しているのだと気づかれないようにして下さい。
気付いてしまうと効果がなくなり、信頼関係に影響することもありますので他の人と協力する、機械を使うなど工夫が必要です。
- 空き缶などの容器に小銭やおはじきなど音が鳴るものを入れて犬の近くに投げる
- 床や壁を、新聞紙などで叩き大きい音を出す
- 携帯や音が出る家電を利用する
手を噛もうとするタイミングは様々だと思いますが、ワンちゃんがおもちゃなどくわえて離さない時や、危ないものを口に入れた時などに使えるしつけのコマンドです。
ロープなどで引っ張り合いをしたり、おもちゃなど投げたりして、飼い主に物が返ってくるタイミングで「出せ」や「離せ」などと声を掛けます。
飼い主に物が渡ったらほめて、繰り返し遊ぶといった方法です。
最初は言葉の意味が分からないので、なかなか離してくれないこともありますが「離せ」など連呼すると無視していい言葉だと思ってしまうので焦らずしつけをしてください。また、最初はあまりお気に入りでないおもちゃを使うと、執着せずに離しやすくなります。
ふとした時に、危ないものを口に入れてしまうこともあるので覚えさせておくといいと思います噛み癖はすぐには直らないと思いますが、方法をコロコロ変えると混乱してしまいますのでしばらく続けて様子を見てください。
また、ご家族で飼われている場合は、ぜひみんなで協力して下さい。
一人噛んだ時の態度が違ったり、許していたりするとチワワも何が良くてダメなのか覚えづらいです。叱る言葉も統一して下さいね。
代わりに噛まなくなったらほめる、おやつをあげるなど、噛まないほうが良いことがあると覚えてもらうとチワワのモチベーションも上がると思います。叱ることも必要ですが、出来なかったことが出来たらその分ほめるなど、愛情を持って接してください。
私の場合は、家族の協力がちゃんとあったというのも大きいと思います。前まではしつけ方法もバラバラで、噛んだときの対応もその日によって違っていましたが、短く・しっかり言葉で伝えるという方法を徹底しました。構って欲しいという要求の噛みつきに対しても無視するという方法も取りました。
なにかしら声を掛けたくなる気持ちになりますが、そういう小さいところから直していかないと習慣になってしまった噛み癖は消えないと思ったからです。正直噛まなくなるまで時間は掛かりました。
日頃からスキンシップを取り、いいことをしたらほめるという関係作りも意識して行ったためか、いい・悪いを覚えてくれるようになり次第に私の言うことも理解してくれるようになりました。
今では超お利口さんのチワワです!!
まとめ
- チワワの噛む理由はそれぞれだが、自分を守るためや噛んでもいいと思っているため
- 関係性を築くには普段からしっかりコミュニケーションを取り、しつけをすることが大切
- 噛むチワワには叩いたりせず、冷静に対応し噛むことは何もいいことがないと覚えてもらう
なぜチワワが噛むのかの理由を探ることは大切です。
どういう対応をしていけばいいのかは性格やその理由によって変わってくると思います。今回ご紹介した方法以外にも色々な方法がありますが、チワワに合ったものを選んであげて下さい。
これから先もずっと一緒に暮らしていくチワワなのでお互いに良い関係を作ることは重要なことです。
噛むのを直すことは、すぐには直らず根気もいることと思いますが、飼い主も歩み寄り冷静な態度で接して下さいね。
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